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顧客体験の解説 | メンズ化粧品 |
「ニベアメン アクティブエイジローション」
から学ぶ購入者レビュー施策事例

 
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 今回はメンズ化粧品の"新規購入促進"の事例として、"ニベアメン アクティブエイジローション"の事例を紹介します。このケーススタディでは、ストレスや疲労で顔がやつれたり老けて見えると感じた時に、若々しさを取り戻したい男性(52歳)が、amazonで同じような悩みに対処できたという多くの購入者のレビューに共感したことがきっかけでニベアメン アクティブエイジローションを使用しはじめ、継続利用するに至った、という顧客体験をご紹介します。
 

購入者レビュー施策

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新規購入

 今回、コレクシアマーケティングケーススタディでは、「ニベアメン アクティブエイジローション」を例にamazonの購入者レビューが新規購入を促進したという構造を持つ顧客体験を収集し、ケーススタディとしてまとめました。本稿では、amazonの購入者レビューのどんな側面が、どんな課題を持った生活者にどのように受け入れられ継続利用するに至ったのか、そのプロセスから「購入者レビューで新規購入を促進を促す」施策の学びを読み解き、解説していきます。

顧客理解

ストレスや疲労に伴い顔がやつれたり老けてきたと感じる時、
心身ともにリセットして若々しさを取り戻したい。

若々しい気持ちになって前向きで元気な気持ちになりたい。(52歳男性 東京都)

畑野さん 52歳(仮名)
会社員

 まず、生活者と課題を見ていきましょう。ニベアメン アクティブエイジローションを継続利用するようになった生活者のカスタマージャーニーを紹介します。畑野さん(52歳男性 東京都)は元々、「加齢に伴い肌のハリが弱くなり、脂も増えてきて外見が急に老けたように感じていた」という方です。世帯年収1000~1200万円未満ほどで会社員、未婚の男性です。

畑野さんは「ストレスや疲労で顔がやつれたり、老けてきたと感じたときに、心身ともにリセットして若々しさを取り戻し、前向きで元気な気持ちになりたい。」と話していました。さらに、肌へのエナジーチャージが間に合わないと、心身ともに疲れ果ててしまう気がすると不安にも感じています。

では、このような状態の畑野さんに、ニベアメン アクティブエイジローションを使用することがどのような変化をもたらしたのかを解説します。

ブランドの役割と顧客体験の変化

”ニベアメン アクティブエイジローションを利用することで成立した
価値”

※1

若返った気持ちになり、
心身ともに元気になれる

ブランドが果たした役割

 畑野さんは現在、ニベアメン アクティブエイジローションを継続利用しています。最初は「加齢に伴い肌のハリが弱くなり脂も増えてきたので、amazonで自分の年代に合うスキンケア商品を探していたところ、同じような悩みに対処できたというレビューが多く共感できたので購入してみた」と話していました。また実際にその商品を使用してみると、会社で若い人から顔色が良くなったと声を掛けられ前向きな気持ちになり、さらに「生き生きとした表情で出社でき、会社や駅のトイレなどで自分の顔を見るとアクティブになれる」いうことに 気づき継続使用するに至ったと考えられます。

顧客体験の変化

 畑野さんはニベアメン アクティブエイジローションを使用する以前、「肌へのエナジーチャージが間に合わないと、心身ともに疲れ果ててしまう気がする」という体験で今のままでは良くないと気づかされました。その後、ニベアメン アクティブエイジローションを利用することにより、会社で若い人から顔色が良くなったと声を掛けられるようになり、気持ちが前向きになるのを感じました。さらに、継続的に使用していくうちに生き生きとした表情で出社でき、「会社や駅のトイレなどで自分の顔を見た時、アクティブになれる」ということに気づき、ニベアメン アクティブエイジローションを継続使用するようになりました。
図解

ニベアメン アクティブエイジローション顧客体験事例から紐解く

「購入者レビュー施策を通じて初回購入を促す」の成功要因

※上記図解のように生活者の行動動線とそれに紐づく心理変化を明らかにするカスタマージャーニーの使い方や創り方は
カスタマージャーニーの教科書」をご覧ください。

https://www.journey-navi.com/

 本セクションではブランド視点で顧客体験を読み解いて、「購入者レビュー施策を通じて初回購入を促す」施策のヒントを探っていきます。今回の顧客体験から得られた学びをまとめると、上図のような構造になっていることが読み取れます。
このストーリーでは、畑野さんは元々「加齢に伴い肌のハリが弱くなり、脂も増えてきて外見が急に老けたように感じていた」という課題認識を持っていました。amazonで自分の年代に合うスキンケア商品を探していたところ、同じような悩みに対処できたという多くの購入者レビューに共感できたことから、自分の肌にも合うのではないかと感じ、ニベアメン アクティブエイジローションの使用を開始しました。その後、ニベアメン アクティブエイジローションを使用を続けていくにつれ老いた肌を若返らせるような効果を感じ、会社で若い人から顔色が良くなったと声を掛けられるようになったことで「若返った気持ちになれ心身ともに元気になれる」という価値が成立して、継続利用に至りました。

応用可能性~本事例の学び

課題

身体的負担

加齢やストレスによる外見の変化を感じているケース

購入者の商品レビューにより
自分向きの商品だと
認識させる

結果

生活者と同じ悩みを持っている人の商品レビューを掲載し、共感させることで「自分も使うことで同じように悩みが解消されるかも」という期待が生まれ、購買を促した。

 
 今回の事例で生活者に起こった変化を構造化すると、上図のようにまとめられます。加齢だけでなく、ストレスや疲労による「やつれ」や「老け」など外見の変化に悩んでいる生活者に、同じ悩みを持っている商品購入者のレビューを提示することで、自らが商品を使用した時に感じられるであろう効果や変化を具体的に期待させることができた事例だと言えます。

 この構造を応用することで、商品を購入したユーザーに対して、「商品使用前はどんな悩みを持っていて、その悩みは使用後どのように解消されたのか」を聴取しておき、購入を検討している生活者に、同じ悩みを持っていたユーザーのレビューを提示することで、生活者の共感・期待を与え、新規購入を促せると考えられます。また、加齢による悩みはデリケートな問題と考える人も多く、身近な人に直接聞くことができないと考えている生活者も多いため、身近なコニュニティで解消しづらく、ネットのレビューや口コミが他のカテゴリ商品よりも頼りにされている可能性があります。

注記
※1 消費者が実際に認識した価値です。企業やブランドが、当初狙って生みだそうとした価値とは異なる場合があります。